須磨浦普賢象 2022.4.27(水)
category : Cello-Cafeブログ 2022.4.27
この春は「須磨浦普賢象(すまうらふげんぞう)」という八重桜を見ました。ソメイヨシノが咲ききって、もう桜は散ってしまったかと思っていたときにたまたま通った道で、この須磨浦普賢象が満開になっていてとてもきれいでした!そのとき始めてこの印象的な名前の桜を知りました。ソメイヨシノも耳馴染みがあるだけで、改めて考えると変わった名前かもしれませんが、なんとなく須磨浦普賢象って桜とは思われないネーミングな気がしてしまいました。この桜は1990年に神戸市の須磨浦公園で「普賢象」の“枝変わり”として発見されてこの名前が付けられたそうです。(枝変わりとは、植物の、ある枝だけに葉や花、果実などが突然変異などによってその個体が持っている遺伝形質とは違うものを生じる現象。植物ってすごいです。)
そもそもその「普賢象」というのは室町時代には既に知られた桜の品種で、花の中央から出ている2本の雌しべが葉化したものの先端が曲がっていて、それが普賢菩薩が乗っている象の鼻に似ていることから名づけられたと言われているそうです。なんて乙な名前の付け方。急に愛着がわいたので、来年須磨浦普賢象を見るのが楽しみになりました。