音色 2022.7.28(木)
category : Cello-Cafeブログ 2022.7.28
楽器が持つ音色っていったいなんなのでしょうか。
楽器が同じでも弓が変われば全然違う顔を見せますし、楽器と弓が同じでも弾く人が変わればもう自分の音はその楽器からは聞こえてきません。自分の体調やお天気によっても少し変わります。楽器が持つそもそもの音色はきっとあると思うのですが、一つ条件が変われば全く違った音色を出すのでは、そもそもの音色なんて存在しないのかと思ってしまいます。自分自身同じ楽器を弾き続けていても、出したい音の好みが変わったり弾き方も多少変わってきたりして、たぶん10年前とは違う音を出しているのではないかと思います。
ピアノの場合はホールにある楽器をいろんなピアニストが演奏されますが、同じ楽器(複数台あるかもしれませんが…)とは思えないほどピアニストによって音色が違います。しかしいきなり見知らぬ楽器を弾くなんて大変そうです。本番当日に弾いたことのないチェロをいきなり弾くなんてとてもできません。特に4ポジションはネックの形によって音程が定まらず、よってそれより上のハイポジは大混乱だと思います。まあ自分の楽器でもどのみち音程は安定しませんけど(笑)。
出したい音色に少しでも近づけたいけれど、それより先に練習した方がいいこともたくさんあるので困ったものです。