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1000人のチェロコンサート終了! 2015.5.29(金)

category : Cello-Cafeブログ 2015.5.29 

2015年5月24日(日) 第5回1000人のチェロ・コンサート 終了しました!!
仙台入りした22日(金)からの様子を簡単にまとめます。

5月22日(金)練習1日目
仙台駅に到着。さっそくチェロを持った方を発見!きっと1000チェロのメンバーに違いない、と思いつつ、きょろきょろしながら改札を出ると、出迎えて下さったのは1000チェロのボランティアの方々。お揃いのTシャツに「1000人のCello」の札を持ち、大荷物にチェロを抱えた私に声をかけて下さいました。なんとありがたかったことでしょう!仙台駅に降り立つのははじめてだったのですごくほっとしました。会場への行き方を細かく教えて下さり、少しお話すると、ご自身はチェロは弾かれないとのこと。チェロを弾くわけでもないのにこうして私たちを迎えて下さって、本当に感謝しました。ありがとうございました。駅周辺にはやはりチェロを持った方が何人かいらっしゃって、お互い始めてお会いするのに既に連帯感を感じ(?!)自然と挨拶します。なんかいいですね。
夜はパートに分かれての練習です。海外の方もいらっしゃって、たまたま隣に座ったこともあり、しゃべれもしないのに話しかけて(笑)、とりあえずベルギーからいらっしゃったことはわかりました!同じパートですし、よろしくお願いします♪こうして1日目の夜は更けていきました・・・。

5月23日(土)練習2日目
初めての全体練習。チェロの人がこんなにたくさん!!席は決まっているのですが、自分の席をみつけるのにも一苦労です。それにしても、これだけのイスを並べて下さったスタッフの皆様、本当にありがとうございます。ものすごい数のイスが印刷された席表のとおりにだいたい並んでいるんです。どうやって並べたのかと思うくらいの規模です・・・。
そんな私はかなり後ろの方。実際練習が始まってみると、音の時差が尋常じゃないので、うかうか楽譜ばかり見ていると前の方とずれてしまいます。曲によってはすごくテンポが揺れるので(笑笑)、これはさすがに無理なんじゃないかと諦めそうになりました~。しかし、最後の地方分奏で、後ろの方の席になった場合を想定して「楽譜はあまり見ずにトップや指揮をやたらと見る」という訓練を勝手にやってみた成果が、ここで発揮されました!!楽譜を見ている場合じゃないけれど、決して暗譜しているわけではないのであまり長く目を離すとどこを弾いているかわからなくなりますし、違う音を出してしまいます。でもそれなりにだんだん掴めてくるものですね。
それにしてもこんなにチェロケースが並んでいるのを見たのは初めてです。この写真もほんの一部です。ちょっと感動。
IMG_1920
リハーサルの合間に震災当時のお話を伺う時間も設けられていました。初めてお聞きしたお話で、ほんの一部だと思いますが“現実”を知りました。過酷な現実でした。

5月24日(日)本番
いよいよ本番です。
言葉にできません。いや、むりやり言葉にします。
初めて1000チェロに参加しましたが、これまで体験したことのない響きでした。オーケストラや室内楽でのアンサンブルとは全く別の、違う次元の音楽でした。アンサンブルするのが大変とか、そういう話ではなく、特に合唱も加わった「千の風になって」「明日という日が」は、会場全体が一つになっていることを体感しました。涙をぽとぽと落としながら弾いていましたが、感動しているというよりは、大変な震災に見舞われたことへの悲しみが蘇ってきたというか、想像を絶する体験をされたであろう皆様の気持ちに少しだけですが思いを重ねたような、そんな気持ちだったと思います。
後ろの方で弾いていると、当然全パートの音が全てバランス良く聴こえてきたりなんかしませんが、それでもみんなで音楽を作ることができているな、と感じられるのです。なんとも不思議な感覚になりました。

参加できて、本当によかったです。たくさんのお客様にも足をお運びいただき、ありがとうございました。1000チェロ実行委員の方々には大変お世話になりました。「どのくらい大変だったかを話し始めたら何時間でも話せる」とおっしゃっていましたが、ものすごく大変だったんだろうな~、ということは伝わってきました。何から何まで本当に本当にありがとうございました。それからボランティアで様々な仕事をしてくださった方々、ありがとうございました。皆様のおかげで、私たちは演奏に専念することができました。そして1000人もの参加者をまとめてくださった指揮者の田久保先生とシュルツ先生、トップ、分奏リーダーの方々、ありがとうございました。無事に弾ききることができました。参加したチェロ弾きのみなさん、ご一緒に演奏することができてとても楽しかったです。いろいろなお話ができてよかったです。最後に、頑張ってこい、と送りだしてくれた家族をはじめ、全ての皆様に感謝します。
地元の駅に帰りついたとき、仙台ではそこらじゅうにチェロを持った方がいたのに、もうどこを見てもチェロを持っているのは自分一人。急にものすごく寂しくなりました。
また皆様とお会いできる日を楽しみに、練習に励んでいきたいと思います。

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