お賽銭キャッシュレス 2020.12.30(水)
お賽銭までもがいよいよキャッシュレス化する時代が来たようです。なんだかしっくりこないという気持ちを抱えつつ、この時代に生きている以上受け入れていかないと仕方ないかとも思う今日この頃。
そもそもお賽銭とはいったいなんなのでしょうか?
“願いを聞いてもらうための料金”などでは決してなく、「賽」の字には「神から受けた福に感謝してまつる」という意味があり、お賽銭は日ごろのお礼や感謝の気持ちを込めて納めるもの、また穢れや罪をお金に移して身を清めるためのものだそうです。またお寺においては自分の欲を捨てるための修行のお布施、と言われているそうです。
お金に穢れを移す意味でお賽銭を納めるとするとキャッシュレスになってしまっては少し事足りない気がしますが、お礼や感謝の気持ちを伝える意味でなら、キャッシュレスでも神様には伝わるのかなと思います。
金額は、語呂のよさから「5円:ご縁がある」とか「5円・50円:お金の真ん中に穴が開いていることから見通しがよい」などが縁起がよいと言われ、逆に「10円:『とお』と読んで遠縁→よいご縁が遠のく」、「500円:硬貨の中で一番高額なので、これ以上の硬貨(効果)はない→今以上によくはならない」なども言われたりするようです。5円の語呂は聞いたことがありますが、特に10円と500円はだいぶこじつけのような…。そんな語呂があるから“願いを聞いてもらうための料金”と思い込みやすい気がしますね。50円玉をお賽銭箱に入れて「今年は見通しのよい1年になりますように!」なんて祈りながらかしわ手を打ちたくもなります。結局は金額はいくらでもよいというのが一般的のようなので、語呂は気分の問題というところでしょうか。
今年は何が何だかよくわからないうちに1年が過ぎていきました。
今年も皆々様には大変お世話になりありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
よいお年をお迎えください。