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鬼 2022.2.3(木)

category : Cello-Cafeブログ 2022.2.3 

今日は節分です。節分には鬼退治をします。
鬼というと、頭に角が生えていて、髪はもじゃもじゃで、虎の模様のパンツをはいて?いる姿を想像しますが、西洋にも姿は違えど鬼らしきものはいるようで、クラシック音楽にも鬼を題材にした曲があります。
ドヴォルザークの交響詩「水の精」は、英語では「Water Goblin」。このgoblin(ゴブリン)はヨーロッパの民間伝承に登場する伝説の生き物だそうで、洞穴や木立に住んでいて、幼い子供を食べるなど邪悪な生き物。“鬼”と訳されることが多いようです。この物語では水の中に住んでいるためwater goblin。「水の精」なんて聞くととてもきれいなお話かと思ってしまいますが、調べてみたらとっても怖いお話でした。妖精というときれいでかわいらしいイメージがありますが、「妖精」にはもともと魔女や妖怪も含まれるそうで、人にいたずらしたり騙したり命を奪うという悪いイメージも含まれているので、「水の精」という訳も間違ってはいないようです。

Water Goblinによって湖に引きずり込まれた娘はゴブリンと結婚させられてしまい、その子供を産みます。娘は地上に残してきた母に会わせてほしいとゴブリンにお願いし、3つの条件の下会いに行くことを許されます。そんな母娘の悲しい再会の場面で流れるのはチェロの切ないメロディーです。物語の最後にはゴブリンによって子供は亡き者にされてしまいます。曲の最後はチェロとコントラバスのpppのピチカートで物悲しく閉じる、というなんとも悲しい結末です。 日本では鬼はたいてい退治されますが、この鬼(ゴブリン)は退治されません。物語の中に“ヒーロー”が出てこないので退治する術がないようで、ただただ悲痛な終わり方です・・・。

今日は節分なので、豆まきして鬼退治して邪気を払い落としましょう♪

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