音楽用語 2024.12.30(月)

Cello-Cafeブログ

イタリアが舞台の本を読んでいたら、会話の中に「マ・ノン・トロッポ」と出てきました。日本の作家さんが書いた本なので日本語で書かれていますが、イタリア語での会話をそのまま表現するためにカタカナでイタリア語が書いてありました。そしてその「マ・ノン・トロッポ」に添えられた日本語訳は、「うん、でも、あんまりじゃない。」というものでした。
マ・ノン・トロッポなんて音楽用語としてしか認識がありませんでしたが、会話でも普通に使うのだなと、ハッとしました。
音楽用語として日本語にすると「しかしあまり甚だしくなく」となり、例えば「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」を辞書的に日本語にすると「速く、しかしあまり速すぎない」という訳になります。イタリア語を話すことができない私には、マ・ノン・トロッポが持つ語感や雰囲気が全くわからず、「あまり甚だしくない」感じがどの程度なのかわかりません。でも楽譜にある音楽用語の”日常での意味”を知れば、少しはニュアンスがわかるかもしれないと思った出来事でした。

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