昔の楽譜 2018.12.26(水)
category : Cello-Cafeブログ 2018.12.26
同じ曲に何年かぶりに取り組んで、以前使った楽譜を開いてみると、自分が書き込んだ指示が今回と真逆だったりすることがあります。それは“曲の解釈が変わった”とかそういう高度な話ではなく、単に自分の弾き方が変わったからなんですが。例えば、今年の楽譜には「硬めに弾く」と書いてあっても、昔の楽譜には「柔らかく弾く」と自分で書いていたりします。目指すところは同じだけれど、昔は自分がカッチリ弾きすぎていたので、“柔らかく弾いた方がよい”という指示になるし、柔らかめに弾くのがブームになっていると“もう少し硬めに弾いた方がよい”という感じで、真逆のコメントになるんだと思います。たぶん1年前と今でも何か弾き方が変わっていると思いますが(それが良い方に変わっていればよいのですが)、新しいことを獲得した結果、それが裏目に出てうまくいかなくなるということもあって、楽器を弾くって本当に難しいですね・・・。ですが、良くなっているのか悪くなっているのかはさて置き、昔の自分と弾き方や捉え方が変わっていて面白いなと思います。ただ、昔の楽譜にたまに振ってある指番号が明らかに間違っている(#を落としているとか)のを発見したときは、当時の仲間に申し訳ない気持ちになります。でも今回それに気付いたということは、多少成長したということで。
どんなにすごいテクニックも結局基本の連続というか、基本があってのことだと痛感するので、基本を見直して頑張りたいと思います。ただ、そこに捉われ過ぎると何もできなくなって苦しむので、楽しむことも忘れずに弾いていけたらと思う今日この頃です。
今年も残りあと僅か。1年間ありがとうございました!皆様、良いお年をお迎えください。