黃 信綱 (Huang,Hsin-Kang/フォアン シンカン) 先生 オンライン・オーストリア リンツ
黃 信綱 (Huang,Hsin-Kang/フォアン シンカン) 先生 プロフィール
1991年台湾生まれ。6歳よりピアノを始め、7歳よりチェロを始める。 台湾の音楽名門校、古亭小学校、南門中学校音楽科卒業。17歳で渡欧。プライナー音楽院にて、Prof. Veronika Pittrichに師事。在学中、ウィーンEhrbaasaalでVivaldi2台のチェロのための協奏曲、ソリストを務める。プライナー音楽院オーケストラとHaydn チェロ協奏曲二長調を共演。ウィーンフィルハーモニー主催、東北地方太平洋沖地震チャリティコンサートに出演。2011年アントンブルックナー私立音楽大学入学。Prof. Andreas Pözlbergerに師事。ピアニスト黄 奈緒とデュオを結成、定期的に活動を行っている。2014年アントンブルックナー私立音楽大学演奏学科を満場一致の最優秀で卒業。在学中より同大学オーケストラの首席チェリストを務める。2017年同大学大学院を満場一致の最優秀で卒業。これまでにProf.Maria Kliegel(世界的に有名なチェリスト、ARD国際コンクール審査員)、Prof.Heidi Litschauer(オーストリア著名なチェロ教育家)、Franz Bartolomey(ウィーンフィルハーモニー首席ソリスト)、Sergej Roldugin(ロシアチェリスト)Prof.Rudolf Leopold、Prof.Susanna Ehn- Ribelのマスタークラス受講。台湾、中国、日本、ウィーンでデュオコンサートを開催。2017-2018年ウィーン、シューベルトコンセルバトワール、チェロ科講師を務める。現在、アントンブルックナー私立音楽大学チェロ教育科にて研鑚を積む。才能ある若手後進の指導にあたりながら、ソロ、室内楽コンサート、オーケストラにて活動中。
♪ 黃 信綱先生に9つの質問にお答えいただきました♪
1.楽器はいつどのようなきっかけではじめたのですか?
私は子供の頃から音楽家になりたいと思っていました。とてもかっこいいと思って憧れていました。3歳の時に母に「ヤマハに行きたい」と言いましたが、兄がヴァイオリンとピアノを1年半くらいでやめていたため、母は兄と同じように私も途中でやめると思い、「ヤマハは4才からしか行けない」と嘘をついたのです。そこで4才になったときに「4才になったからヤマハに行きたい」ともう一度言いました。私の気持ちが変わっていないことに母は驚いていましたが、そこから音楽の勉強が始まりました。4才のときに、まず台湾のヤマハで歌を習い始めました。
家のすぐ近くにピアノ・チェロ教室があり、母がずっと音楽を勉強したかったこともあってそこへも行くことになり、6歳でピアノ、7才でチェロを始めました。チェロは室内楽など他の人と一緒に音楽できるよい楽器だと思います。
2.普段はどのような活動をされていますか?
レッスンすることと、室内合奏団でエキストラとして弾くなど演奏活動を行っています。
3.出身地はどこですか?
台湾です。
4.どんな子供でしたか?
母がとても厳しく、ずっと練習していました。7、8歳の時は毎日ピアノを2時間、チェロを2時間練習していました。とても偉い子供でした(笑)。
5.好きな作曲家や曲を教えて下さい。
ブラームス、ベートヴェン、バッハ。ピアソラもとても好きです。そしてシューマン、ドヴォルザーク、ポッパーもチェロにとってとても大切な作曲家ですし好きですね。
6.好きな、或いは影響を受けたアーティストはいますか?
ヨーロッパに来た時にチェロの先生を探しました。そこで出会ったのがマリア・クリーゲルです。彼女はヤーノシュ・シュタルケルに師事していた世界的なチェリストです。台湾にいた頃、マリア・クリーゲルのことはまだ知りませんでしたがCDを買って聴いていました。縁だと思いましたね。彼女の情熱もテクニックもパーフェクトでした。彼女は私にとって一番大切なチェリストです。彼女の演奏会もとても感動しました!
7.生徒さんを指導するにあたって気を付けていることはありますか?
基本は一番大切です。基本がないと何もできません。例えばコンクールでは情熱があってもテクニックがないと審査員には伝わりません。何のためにテクニックを勉強するのか?、テクニックと音楽どちらが大切か?
音楽は大切ですが、テクニックがないと音楽はできません。
子供に教える場合、基本の練習は子供にはつまらないと思うので、音楽のストーリーをたくさん話すようにしています。
日本の先生はみんな厳しいかもしれませんが、私も厳しい先生だと思います。
8.先生にとってチェロはどのような存在ですか?
自分の体のとても大切な一部だと思います。ポジティブな気持ちだけでなく、悔しい、苦しいなどネガティブな気持ちも持っていて、魂の一部だと思っています。
9.これからチェロを始められる方にエールを!!
チェロの音には魂があります。でも音楽をする喜びは音だけではなく、音楽で何を話すか、です。そのためには正しい勉強が必要だということを初心者の方には伝えたいです。難しいことをやるのは音楽で感動を与えるためです。音だけだったら感動はありません。楽器だけ勉強してもそれは音楽ではなくチェロという“物”を使うだけです。音楽をするには心が一番大切です。
黃 信綱先生に習いたい方は・・・
○オンライン
○オーストリア リンツ
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