岡尾 有紀(おかお ゆき)先生 愛知県豊田市
岡尾 有紀 先生 プロフィール
幼少よりピアノを、その後チェロを始める。兵庫県・神戸市出身。
相愛大学音楽学部卒業、選抜卒業演奏会出演。同大学研究科修了。その後渡欧しポーランド国立ショパン音楽院(現ショパン音楽大学)研究科修了。ディプロマ取得。帰国後は関西に拠点をおき奈良県立高円高校音楽科(チェロ)非常勤講師をつとめながら室内楽奏者、在阪オーケストラの客演奏者として活動。更にヨーロッパに留学していたメンバーを中心に管弦楽のアンサンブルを結成し室内楽の演奏会・ファミリーコンサートなど数多くの演奏会に出演。チェロを北口晋之、斎藤建寛、A・ジェリンスキー、P・ハウゼンプラッツの各氏に、室内楽を林俊昭・林由香子の両氏に師事。
2012年より愛知県在住。現在は関西、東海にて室内楽や子供のためのコンサートなどに力を入れて活動している。
♪岡尾有紀先生に9つの質問にお答えいただきました♪
1.楽器はいつどのようなきっかけではじめたのですか?
中高一貫の学校に入ったのですが、そこにオーケストラ部があり、弦楽器がやりたくて入部したのがきっかけです。入部した時にはヴァイオリンやフルートは人気が高く既にいっぱいで、空いていたのは“ホルン”と“チェロ”。それまでオーケストラを見たことがなかったので、チェロが弦楽器だということも知らなかったんです。それで「ホルンとチェロ、弦楽器はどちらですか?」と先輩に聞いて、チェロが弦楽器であることを教えてもらい、楽器を見ないままチェロに決めてしまいました(笑)。最初の部活の日に初めて楽器を見せてもらって、「えっ!?私こんなに大きな楽器を弾くの!?」と思いました(笑)。初めのころはヴァイオリンやフルートなどの人気の高かった楽器にとても未練がありましたがだんだんチェロを弾くのが楽しくなってきて。
高校2年生になって進路について考えた時に、高1の頃からチェロを教えていただいていた北口晋之(きたぐちのぶゆき)先生から音大を薦められました。自分でも受験のためにチェロに触れる時間を減らしたくなかったですし、まだまだチェロに触れていたいと思ったので、音大に行くことに決めました。先生があのとき音大を薦めてくださらなかったら、今チェロを続けてはいなかったと思います。
2.普段はどのような活動をされていますか?
チェロを教えることと、それからアンサンブルやチェロアンサンブルの演奏会に出演しています。最近では子供のためのコンサートも開催しています。
3.出身地はどこですか?
兵庫県神戸市です。有馬温泉の近くなので、海のある神戸のイメージとは全く違う山の中です。
4.どんな子供でしたか?
自然豊かなところで育ったので友達と小川でサワガニをつかまえたり、それで川にはまってずぶぬれになって家に帰ったり。小さなころはとにかくよく外で遊んでいました。
それから、新しい習いごとをするのがすごく好きでした。そろばん、スイミング、書道、塾、ピアノはヤマハの音楽教室と個人レッスン、中学3年生のときにはフルートに手を出してみたりしました。両親から強制されてやったものはなく、全て自分からです。6年生ぐらいには習いごとで日程を組むのが大変でしたが(笑)、どれも楽しかったのでやめたいと思ったことはなかったですね。
5.好きな作曲家や曲を教えて下さい。
弾くのはバッハなどのバロックや古典、聴くのはブラームスなどのロマン派や近代が好きですね。ブラームスを弾くのも嫌いではないのですが、“ブラームスの音”が出せないという葛藤が出てくるんです。もちろんバッハも「もっとこう弾けたら」、というのはあるんですが、ロマン派の方が葛藤が多いですね。
6.好きな、或いは影響を受けたアーティストはいますか?
それぞれの時期で好きなチェリストが違うのですが、初めはモーリス・ジャンドロンでした。ジャンドロンのCDをたまたま買ったのですが、他の誰を聴いてもジャンドロンの演奏が一番好きでした。大学卒業後はスティーヴン・イッサーリスが好きでしたね。当時はイッサーリスのCDを買い集めたりしていました。最近は特に誰ということなく聴いています。
7.生徒さんを指導するにあたって気を付けていることはありますか?
なるべく自由に、自然体に近い形で弾けるように、一緒に探していけたらいいなと思っています。
というのは、私自身が、できていたはずのテクニックが急にできなくなってしまった、ということがたまにあって、そのことで悩んでいた時にポーランドの先生から「自由で自然体であることが一番大事。チェロを弾く特有の動作はあるけれど、日常生活でどうしているかを考えてアプローチしていくと簡単に弾けるようになっていくし、体が楽になっていく」とよく言われたんです。
例えば右耳が痒かったとして、「右耳を掻く時に左手を頭の後ろから回して右耳をかく人なんていますか?」ということなんです。でもよく考えたらチェロを弾く時にそういう“不自然”なことを意外としているんですよね。楽で自由であればチェロ弾くことが楽しくなるんです。楽になると早いパッセージも弾けるようになるので、生徒さんも嬉しそうですし、私も嬉しいです。
8.先生にとってチェロはどのような存在ですか?
楽しくもあり悩ましくもあり、いろんな面を持っているのですが、多分これからもここにいてくれるだろうし、私も離れないと思います。技術的に悩んだり、しんどいと思っても、やめられないですね。
9.これからチェロを始められる方にエールを!!
楽器が大きいので躊躇される方も多いと思うのですが、体験レッスンなどで少し触ってみると、「こんな楽器だったんだ!」と発見があったりするので、あまり構えずに、親しみを持ってチェロという楽器に近づいてきてくださるといいなと思います。
岡尾有紀先生に習いたい方は・・・
○愛知県豊田市のレッスンスタジオ《おかのうえチェロ教室》 (豊田市民文化会館近く)
おかのうえチェロ教室ホームページ→https://yukicello.wixsite.com/home
岡尾先生に習いたい方、ご質問等は、《おかのうえチェロ教室ホームページ(https://yukicello.wixsite.com/home)》から、直接お問い合わせください。
※プロフィール・質問への回答文の内容は2015年10月現在のものです。
※掲載中の文章・写真の無断転載を禁じます。