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加藤 志麻(かとう しま)先生 

category : チェロ教室のご紹介 2017.11.29 

志麻さん掲載元

加藤 志麻先生 プロフィール

名古屋市立菊里高等学校を経て、現在、愛知県立芸術大学大学院音楽研究科博士前期課程 音楽専攻 弦楽器領域2年に在籍。
第10回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門入選。第21回日本クラシック音楽コンクール大学女子の部第4位(1、2位なし)。
第6回蓼科音楽コンクールin東京・室内楽部門奨励賞受賞。
学内の選抜により、「室内楽の夕べ・」、「愛知県立芸術大学音楽学部・第46回定期演奏会」「卒業演奏会」に出演。「愛知県立芸術大学学生による 愛・知・絆チャリティーコンサートⅣ」、レープハフト弦楽四重奏団としてMAC新進演奏家支援プロジェクト第5回演奏会に出演。ヴィオラスペース2014、2017名古屋公演に出演。
また、エマ・フェランド、ルトヴィート・カンタ、クラウス・カンギーサの各氏の公開レッスンを受講。2014年度青山財団、山田貞夫音楽財団奨学生。愛知県立芸術大学音楽学部を首席で卒業。桑原賞受賞。
第37回読売中部新人演奏会に出演。
2015年度ドイツ・ケルン音楽大学アーヘン校に1年間交換留学。
これまでにチェロを林良一、三原由美子、高木俊彰、河野文昭、花崎薫、ハンス・クリスティアン・シュヴァイカーの各氏に、室内楽を天野武子、花崎薫、百武由紀、渡邊玲雄、デイヴィッド・ノーランの各氏に師事。

♪加藤 志麻先生に9つの質問にお答えいただきました♪

1.楽器はいつどのようなきっかけではじめたのですか?
小学校6年生のとき、チェロになんとなく興味を持っていたのですが、ちょうどその頃友達が所属していた名古屋青少年オーケストラを聴きに行く機会がありました。そこで改めてチェロを見てかっこいいなと思い、どうしてもやりたい、と親にお願いして習わせてもらいました。
既にピアノを習っていましたが、チェロはピアノと違って左右の手が全く違う動きをして自分で音を作っていけるので、音を作るというその達成感が嬉しかったです。最初は、音楽の道には絶対に進まないと言っていましたが、中学1年生の後半には真剣に音楽をやりたいと思い始め、音楽の道に進みました。

2.普段はどのような活動をされていますか?
今は愛知県立芸術大学の大学院生なので大学で勉強していますが、演奏会のご依頼があったときにはソロや室内楽などを演奏しています。

3.出身地はどこですか?
愛知県名古屋市です。

4.どんな子供でしたか?
自分では覚えていないのですが、幼稚園でクラス替えなど新しい環境になったとき、知らない子をつかまえて「お友達になろう!」と言って砂場まで引っ張っていくような子だったそうです (笑)。子供の頃から人と関わることが好きで、それは今でも変わりません。
それから、“描く(書く)こと”が好きで、小学生の時は書道や絵を習っていました。“色”が好きなので、色をどうしようか考えたりするのも楽しくて、塗り絵も好きでしたね。

5.好きな作曲家や曲を教えて下さい。
古典やバロックが好きで、特にハイドンはストイックな感じがすごく好きです。
ハイドンのチェロ協奏曲第1番と第2番は、“自分”がストレートに出てしまうのでとても難しいのですが、両方ともすごく好きな曲です。メロディーは単純ですがだからこそ弾くのは難しくて、余計な表現を入れてはいけないけれど、何も入れないのは味気がなくなってしまいます。
第2番をこれまで3回くらい弾きましたが、初めて弾いた時には見えなかったものが2回目は見えたり、この箇所は前回よりグレードアップしたけれど、こういう面ではまだまだだなということがわかったりして、今の自分のレベルがよくわかります。
それから、ドビュッシーも好きですね。ハイドンとは全然違うのですが、感覚的な感じが好きなんです。ハイドンやベートーヴェンは考え抜いて演奏するのに対して、ドビュッシーは、例えば“このフレーズは桜色”みたいに感覚的に感じられるので面白いんです。聴いた感じはふわっとした曲だなと思うのですが、譜面を見るときっちり書いてあるので演奏するとなったら緻密に作らないといけないのですが、緻密に演奏すると結果的にふわっと聴こえる。大学3年生の時にドビュッシーのソナタを弾いた時に、初めてそれを知って感動しました。

6.好きな、或いは影響を受けたアーティストはいますか?
3人いるのですが、1人目は20世紀を代表する巨匠の一人、ピアティゴルスキーです。初めて買ったドヴォルザークのチェロコンチェルトのCDがたまたまピアティゴルスキーの演奏でした。チェロコンチェルトも素晴らしい演奏でしたが、一緒に入っていたストラビンスキーのイタリア組曲がさらに素晴らしく、ストレートだけど力強い演奏で、そこからファンになりました。
2人目はゲヴァントハウスオーケストラのユルンヤーコブ・ティムさんです。ゲヴァントハウス四重奏団が演奏しているベートーヴェンのカルテット全曲が入っているCDを買ったのですが、そこでチェロを弾いていたのがユルンヤーコブ・ティムさんで、冷静で淡々と弾かれているのですがすごく色彩豊かで、聴いていて涙が出ました。
3人目は大学の恩師の花崎薫先生です。ドイツに留学できたのも先生が背中を押してくださったからなんです。相談事も真摯に聴いてくださってとても優しいのですが、ダメなことはダメとちゃんと言ってくださいます。心の中まで見透かされているという感じがするのですが、花崎先生でなければ今の私ではない、と言えるくらい先生には感謝しています。

7.生徒さんを指導するにあたって気を付けていることはありますか?
自分が教わってよかったことはもちろん教えたいのですが、必ずしもそれがその方に合うかわからないので、“自分の主観を押し付けない”、ということはいつも念頭に置いています。ただ、うまく教えようと思い過ぎると緊張してしまうので、とりあえず伝えたいと思うことを伝えます。
生徒さんがうまくいかなかったときは、こちらの伝え方が悪かったかもしれないということを最初に疑います。言い方を変えてみてもうまくいかなければ、次はアプローチの仕方を変えます。
もし、その曲で直っても次の曲でまた同じ癖が出たりしてなかなかできなくても、ある時にふとわかったりすることもあって、そうした時にレベルが1段上がりますよね。それが何年かかるかは人によりますが、1年や2年では直らないこともたくさんあるので、長いスパンで見ることと短いスパンで見ることを、分けて考えられたらいいなと思います。

8.先生にとってチェロはどのような存在ですか?
“宝箱”です。同じ曲でも弾くたびに毎回発見があります。“箱”がなかなか開かなくて苦しくても、開いた瞬間に「“素晴らしいもの”が入っていた!」というような、そういうふうに思えるものです。

9.これからチェロを始められる方にエールを!!
クラシックというと敷居が高い感じがするかもしれないですが、気軽に始めていただきたいです。趣味で楽しくやりたい、もっと上手くなりたい、などその方に合った指導をしてくださる先生方がたくさんいらっしゃるので、最初の1歩を重く感じずに、軽く踏み出していただきたいです。

加藤 志麻先生に習いたい方は・・・

貸レッスン室のでレッスン可能(詳細はお問い合わせください)

 

※プロフィール・質問への回答文の内容は2017年9月現在のものです。
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